JRCS株式会社 スペシャルインタビュー


アップロード:2020年4月29日

SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOURのHP開設にあたり、パートナー企業への個別インタビューを敢行!

第1弾はゴールドパートナーであるJRCS株式会社です。

インタビューは新型コロナウイルスの深刻さが日に日に増す4月中旬にオンラインで行われました。

JRCSさまの業務内容からアフリカの子どもたちへの想いなど、幅広くお話を聞きました!

 

インタビューはPart1~3の3部構成でお届けします! 

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Part 1 近藤社長!JRCS株式会社について教えてください!

Part 2 なぜAFRICA DREAM SOCCER TOURのパートナーに!?

Part 3 これからの未来に向けて

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インタビューの登場人物

JRCS株式会社

代表取締役会長兼社長

近藤 髙一郎

64 Barrack st. 

料理長

白井 正樹

(聞き手)

AFRICA DREAM SOCCER TOUR 責任者

二村 元基



PART 1 近藤社長!JRCS株式会社について教えてください!


 

近藤社長、白井シェフこんにちは!本日はよろしくお願いします!

まずはJRCS株式会社の業務内容について教えていただけますか?   


こちらこそよろしくお願いします。

 

JRCS株式会社は創業1948年です。

創業者である父親が無線のエンジニアでしたので、その技術を生かして神戸で会社を立ち上げ、元々は漁船向けの魚群探知機などの通信機器を製造販売していました。

戦後の復興に向け、(山口県)下関に漁業基地ができたことに合わせて神戸から下関に移転し、昭和20年代から30年代にかけて漁船を中心にビジネスをしてきましたが、昭和30年半ばから商船・貨物船が作られるようになり、漁船から商船にビジネスを展開していきました。


 

私も下関の御社オフィスにお邪魔したことがありますが、元々は神戸で生まれた会社なんですね!


そうなんですよ。

生産する製品も、通信機から船舶の配電盤、電気制御系の製品に移行してきたなかで、世の中の変化に合わせて「会社の方向を少し変えていこう」と2018年にJRCS Digital Innovation Labというチームを立ち上げました。

現在は海・船舶に関わる仕事のデジタル化、海で働く人たちのより効率的な働き方を、デジタル技術を持ってご提案していこうと会社の方向を転換しつつあるところです。


JRCS Digital Innovation Labでは、

船舶機器のトラブルシューティングを通じて船員の負担軽減や働き方改革を実現する infinity assistや

コンピュータービジョンを用いた状況認識技術により船舶の安全運航を支援するinfinity commandなど

新たなデジタルソリューションを開発・提供している。


infinity assist/infinity commandの詳細:https://www.jrcs.co.jp/news/article/20200421/

 

なるほど。

いま、近藤社長が感じていらっしゃる海洋業界の課題についても教えていただけますか?


多くの業界と同じく、海運・海洋業も少子高齢化と人手不足に悩まされています。特に内航海運は、鉄鋼や石油製品、セメントなど国内の産業基礎物資輸送の約8割を担っているにもかかわらず、船員の過半数が50歳以上という状況。長期間を船の上で過ごすため、ワークライフバランスの推進も後れをとっていて、過酷な労働環境だと言えます。私たちは、デジタル技術によってこの業界の仕事を効率化し、若者たちに、海で働くことに魅力を感じてもらいたいと考えています。



レストラン事業も展開。~食を通じて2つの国を繋げたい~


若い世代に目を向けていらっしゃるのですね・・・。

そのような中で、御社はレストラン事業を日本とオーストラリアで展開しています。

白井さんは、都内で展開している店舗の料理長を務められているのですか?


はい、そうですね。64 Barrack st.というオーストラリアンワインダイニングの料理長を務めています。2017年12月のオープン以来、料理には化学調味料を一切使わず手作りのこだわりと安心・安全をご提供しており、有難いことに多くのお客様にご利用いただいています。



店舗URL:https://barrackst64.com/

私も何度か64 Barrack st.を利用したことがありますが、本当においしい料理ばかりですよね!

一見すると海運業界とは関係ない事業のようですが、このレストラン事業への経緯や想いなどを聞かせてもらえますか?


先代が食に興味があり、1980年代前半にオーストラリアで飲食店に関わっていたことがありました。そのお店は閉じてしまったのですが、私も食に対する強い想いを受け継いでいます。

そこで2014年、西オーストラリアのパースに、和食レストラン「EDOSEI」をオープンしました。このあたりはエネルギー資源の宝庫。日本にも船で運ばれていますので、海運会社の日本人駐在員が多く暮らしています。現地で頑張っている方々に、本物の和食を楽しんでほしいと思います。

 


 

そういった背景があったんですね。海運と食、つながりが理解できました。


一言でいえば、食を通じて2つの国(日本とオーストラリア)を繋ぎたい、人を繋ぎたいという想いがあってレストラン事業を始めたんですよね。

 

駐在員の方々が帰任した際には、東京の64 Barrack st.で、今度はオーストラリアの料理を懐かしんでほしい。レストランが相互交流の場になることを願って運営しています。


JRCSがオーストラリアのパースで運営しているEDOSEI

このお店の所在地が"64 Barrack Street"で日本の店名の由来にもなっている。

「2つの国を繋げたい」という想いはここにも垣間見えてくる。


店舗URL:http://edosei.com.au/ja/

 

素晴らしい想いが込められているんですね。料理長の白井さんから、想いの部分でありますか?


64 Barrack st.』をオープンするにあたって、先ほど近藤が申し上げたように「オーストラリアと日本をつなぐ」お店になれるとすごくいいなと思い、今もやらせていただいております。


ランチ・ディナー共に豊富なメニューでオーストラリアの食の魅力を伝えている64 Barrack st.

お近くにお越しの際はぜひ!



ミッションは、海上物流を絶対に止めないこと


海洋事業に話を戻します。

御社は「海上物流を絶対に止めないこと」をミッション(JRCSが果たすべき使命)としていますが、今回の新型コロナウイルスの流行での影響は出ていますか?


当社はまだ直接のダメージは受けていません。しかし、海運・海洋業界に影響が及んでいるのは確実です。感染拡大防止のために船が入港できないとか、乗組員が下船できないということが起き始めています。日本の貿易の99%を船が担っていますから、この状況が深刻化すると、経済や人々の暮らしが滞ってしまうことになります。


 

やはり影響が出つつあるんですね・・・


新しく船を作る造船所の関係で言いますと、船を作った後に海外の乗組員の方が受け取りにくるのですが、それがいま入国制限が出ていたりで、要するに船の引渡しができなくなっていて、それも今後問題になっていきそうなところなんですね。

 


「海上物流を絶対に止めないこと」

JRCSはこれからも挑戦を続けていく。

 

64 Barrak stも休業されていますよね?

 


そこにいる社員の雇用も守っていかないといけないですし、この新型コロナウイルスの影響も収まればまた再開するので、この間は色々と新しいメニューを考えたり前向きな動きをしてもらいたいなと思っています!



 

海洋業界でのデジタルソリューションへの挑戦だけにとどまらず、レストラン事業などにも積極的に展開するJRCS株式会社の奥深さに迫ったPart1はいかがでしたか?
Part2では、アフリカやサッカーが軸となっているAFRICA DREAM SOCCER TOURとは縁遠いような印象のJRCSが、どうしてパートナーになったのか。その背景に迫ってきます。きっかけは、本田圭佑のある1つのTweetと、白井シェフの行動でした・・・!

最後までお読みいただきありがとうございます!

みなさんからのいいねやコメントがとても力になります!

コメント: 2
  • #2

    管理人F (木曜日, 30 4月 2020 10:18)

    佐藤さん

    温かいコメントありがとうございます!
    はい、すごく深く想いを持って接していただいているパートナーさまがたくさんですので、ぜひその想いを伝えていければと思っています。
    続編では、今まで明かされてなかった(たしか)パートナー契約に至る経緯などにも迫っていきますので、ぜひお楽しみに!

  • #1

    佐藤 里奈 (水曜日, 29 4月 2020)

    興味深く読ませていただきました。
    パートナー企業さんのお名前は知っていても、どんな想いで創立されどんな企業であるのか、どんな方が働いているのかまで分からなかったので、こういったインタビューはとても貴重です!
    SOLTILOさんに関わる方々の想いやVISIONに触れ、親しみや繋がりが湧いてくるような感じがあります。
    続編も楽しみにしています。