SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE 2020年7月 マンスリーレポート
報告者:土屋 雅人
プロジェクト新バナー完成!
ショーワグローブ様ロゴ入りバナー完成いたしました!
プラチナパートナーとしてショーワグローブさまが就任されたことに伴い、バナーを新調いたしました。
このまっさらなバナーが、アフリカの大地で掲げられる日が早く来てほしいですね。(二村)
活動報告(各国状況)
①オンラインイベント【MANABIYA SOLTILO】開催!
SOLTILOアフリカプロジェクトとの繋がりのある団体・個人の方々をゲスト講師としてお招きし、『スポーツ』『アフリカ』『国際協力』をテーマに講義をしていただくオンライン学び舎企画!
記念すべき第一回は、
『いま、日本から出来るアフリカ支援』
をテーマとし、アフリカの地域スポーツクラブを「ハブ」に新型コロナの影響を受け生活に困窮している人々に食糧や衛生用品を届けるA-GOALプロジェクト代表の岸卓巨さんと、A-GOALプロジェクトを通じて現役大学生ながらケニアのキベラスラム(アフリカ最大のスラム)に住む50家庭234名への支援を実現した石丸泰大さんをゲストにお迎えしてお話を伺いました。
石丸くんは昨年(2019年度)大学を休学し、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米のサッカークラブや関係者を訪ねてインターンや現場視察を行った経験を持ち、AFRICA DREAM SOCCER TOURの活動も、2019年11月~2020年1月初旬までの約2か月間お手伝いしてくれた愛称:ヤスコーチです!
そんな石丸くんがA-GOALプロジェクトを通じてコロナ禍支援を届けることが出来た背景にあるのは、彼が持つ「高いコミュニケーション能力」と「発信力」
SOLTILOの活動を通じて出会ったケニア人コーチのKENと親交を深める中で発見した、
“KENがスラム街の住民であるという事実と、そんな環境の中でも地域の人々のために活動を行う友人の姿”と、KENの要望をしっかりと理解し、寄付ではなくスラム街の現状を伝えたことでより多くの日本人がスラム街で暮らす人々の生活を認知し、日本から支援物資を届けることとなりました。
イベントの内容は、青年海外協力隊・ルワンダ隊員の石川遥さんにグラデーションレコーディングにして頂いたので、残念ながら当日参加できなかった方は、添付の画像をぜひご覧ください!
改めまして、本イベントにご協力いただきました岸さん、石丸くん、ありがとうございました!
※当日は28名の方にご参加いただき、お気持ちで7,000円のご寄付を頂きました。
頂いた支援金は、地域スポーツクラブをハブとしたコロナ支援活動:A-GOALプロジェクト(https://a-goal.org/)を通じて、コロナ禍よって収入源を失ったケニアのスラム街に住む人々に届けさせて頂きます。
ご賛同いただきました皆様、ありがとうございました。
②プロジェクト展開国の状況
ウガンダ
・保健省発出のデイリーレポートから計算すると、8/18(月)現在の感染者数=452名となり、1か月前と比べて数字が倍以上となっている。
・その一方で、ホームページ上では感染者数=200名と低く表記されており、発表されている数字に矛盾が生じている。ホームページ上の情報更新遅れも考えられるが、8月上旬に米国大使館が発表した『ウガンダでの実際の感染者数は、同国政府が発表しているものよりも多い』との指摘の方が信憑性高いのではと感じさせる
(該当のニュースはコチラ https://businessfocus.co.ug/us-embassy-warns-uganda-worst-yet-to-come-kampala-has-more-covid-19-cases-than-reported/)
・とはいえ、現地で活動されているあしながウガンダ職員の方や首都カンパラ郊外で生活している現地指導者に話を伺うと、「外出制限以外は通常時の状況に近い」とのことで、他のアフリカ各国と比較するとCovid-19の影響はそれほど高くないと考えられる。
【参照】在ウガンダ日本大使館 https://www.ug.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
スペシャルパートナーのあしながウガンダ様は、登録のある生徒989名とその家族に対し食糧支援を実施されています。同時に、自宅待機期間中も学習が出来るようholiday package(≒宿題)を配布し、生徒の学業面をサポートしています。
あしなが育英会様への支援方法はコチラからhttps://www.ashinaga.org/support/
(※1口500円~1回限りの支援も可能です)
ケニア
・国際商用便は運航再開となり、日本からケニアへの渡航は可能となっているが、外務省発出の感染症危険情報ではレベル3(=渡航中止勧告)とされており、現時点での渡航&活動再開は現実的ではない。
【参照】外務省海外安全ホームページ_ケニア
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_100.html#ad-image-0
・8/19(水)時点の感染者数が約1万3000人おり、同日検査の陽性率も9.6%(新規感染者:372÷検査数3,867)と非常に高く、回復者数(=244)を100名以上上回っている状況で、決して楽観視できる状況ではない。
・現地で指導している子ども達の多くが所属しているマゴソスクール(http://magoso.jp/support/donation)では、困窮家庭へお買い物券支給するなどの食糧支援を行っている。
※マゴソスクールへの支援は上記リンクからお進み頂けます。
ルワンダ
・8/1(土)より国際商用便が運航再開され、出発前120時間以内に実施したPCR検査が陰性であれば入国は可能
・しかしながら、感染者数は未だ増加傾向にあり、1日あたりの感染者数が3桁に上る日も出てきている。
・学校は引き続き閉鎖中
・屋外で非接触のスポーツ活動は可能
【参照】外務省海外安全ホームページ_ルワンダ
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=96728
③提携アカデミー入団選手からのお便り
ケニア国提携アカデミー:KNIGHT FCに所属するピタリス君、コリンズ君兄弟から近況報告が届きました。
※通信環境および経済的都合から、テキストベースでのコミュニケーションとなっています。
※子ども達とのやり取りの様子が伝わるよう、文法やスペリングミスもそのまま載せています。
【以下、質問内容(日本語訳)】
1. Self Introduction
(自己紹介)
2. How are you and your families members going
(自身と家族の調子はどうか?)
3. The situation in Kenya during the COVID-19 (ex. school, football, markets...etc)
(コロナ禍における、身の回りの状況はどうか、例:学校、サッカー、市場など)
4. How you spend your time nowadays
(現在どのように時間を過ごしているか?)
5. What you want to do when the COVID-19 outbreak is over
(コロナ禍が収束したら何をしたいか)
6. Message to SOLTILO partners who are supporting our activities
(SOLTILOを支えてくださるパートナー/サポーターへのメッセージ)
(ピタリス君:写真右端、青色ビブス/コリンズ君:左から2人目)
☆ピタリス君
1.Am peterlis,am 15 yrs old,am in 4m 2,I love spending time with my family and mostly playing football.
(私の名前はピタリスです。15歳と4か月と2日で家族と過ごすこと、とりわけサッカーをすることが好きです。)
2.Me and my family are great just praying and wishing u a back.
(私と家族は元気です、SOLTILOコーチがまた来てくれることを祈ってます)
3.In Kenya the situation is kinda turf but we are surverving. We can't go to school,markets are closed and we don't train football nowadays.
(ケニアの状況は厳しいですが、何とか生き延びています。学校にも行けず、マーケットも閉まっていてサッカーの練習もできていません)
4.My time,I usually spend it with my family and also learning.
(基本的に家族と過ごしていて、勉強もしています)
5.I want to go back to training and school.
(サッカーの練習がしたいですし、学校にも行きたいです。)
6.My message is that u may came back and train as and the are doing a gud job wanting to support E.African countrys.we love them all.
(コーチ達が戻ってきてまた練習を再開してくれることを願っていますし、東アフリカ各国をサポートしている素晴らしい活動だと思います。コーチ達が大好きです。)
コリンズ君
1. My name is Collins I am 14yrs old and I am in form 1and I also love playing football.
(私の名前はコリンズ君、14歳です。サッカーが大好きです。)
2. My family and I are doing great what about you guys .
(私も家族も元気です。コーチ達はどうですか?)
3. The situation here in Kenya is very difficult since schools are closed,we can not play football and markets are too expensive and they are not easily opened
(ケニアの状況はとても難しいです。学校にも行けず、サッカーの練習もできません。マーケットを開くことも簡単ではないため、物価も高騰しています)
4. I spend my time helping my mom,reading and doing some football freestyles.
(お母さんの家事の手伝いをしたり、読書やリフティングの練習をしています)
5. When covid-19 is over I would like to go back to school and for you to come back to Kenya and resume training.
(コロナが収束したら学校へ行きたいですし、SOLTILOコーチがケニアに戻ってきて練習を再開してほしいなと思っています)
6. My massege to SOLTILO sponcers is that they continue supporting us and we will make them proud
(私たちを継続的にサポートしてくれて、皆さんをとても誇らしく感じています)
ピタリス君、コリンズ君、インタビューへのご協力ありがとう!
1日でも早く、一緒にサッカー出来る日を楽しみにしています!
AFRICA DREAM SOCCER TOUR ここだけの話(書き手:二村)
今日は、私とアフリカとの出会いについてお話したいと思います。
私が初めてアフリカの地を踏んだのは、2013年1月のこと。青年海外協力隊員として、ウガンダを訪問したことが始まりでした。
(協力隊同期と。ウガンダ行きのフライトに乗る前の一枚。二村は後列左端)
初めてのウガンダは、緑が多くて、すごく涼しくて、テレビで見ていた私の中の”アフリカ”とは違いました。
協力隊時代に取り組んでいたのは、シングルマザーの収入向上活動。
元々5歳で父を亡くしていた私は、「シングルマザーを対象とした活動がしたい!」と熱望しての協力隊参加でしたので、
この活動に至ったことは必然でした。
私のプロジェクトのパートナーとなったのは、ナジュマという1人のシングルマザー。
(ナジュマと、息子のラマザニ。今ではラマザニはとっても大きくなりました)
彼女と取り組んだことが、レザークラフトの活動。
ウガンダ産レザーとアフリカ独特の布を組み合わせたモノづくりを実施しました。
(こんな感じの商品を開発していました)
(すべて手縫いで)
ナジュマとのモノづくりは山あり谷あり。
ナジュマはモノづくり未経験者でしたし、カッターすらも持ったことがありませんでした。
初めて革を裁断するためにカッターを渡してみると、不思議そうな顔をしながら、
カッターを[引く]のではなく、[押して]切ろうとしていた姿。今でも忘れられません。
ただ、彼女は決してあきらめなかった。
突然降って湧いた"自立"のチャンスを掴み取ろうと、雨の日も、私に怒られた翌日も、しっかりとモノづくりを続けてくれました。
そうして、最後にはとてもたくさんの商品を作ることが出来ていました。
彼女の成長を目の当たりにしたからこそ、
「きっかけを提供し、適切なサポートをすれば絶対に自立できる人は多い」という確信に近い想いの下、
AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVEを実施しています。
ナジュマとの出会い、アフリカとの出会いに、感謝です。
パートナー
AFRICA DREAM SOCCER TOUR は、以下のパートナー企業(団体)に支えられています。
(パートナー企業(団体)様の詳細ページはこちらへ)
・アフリカコロナ禍支援アライアンスパートナー:A-GOALプロジェクト
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佐藤 里奈 (水曜日, 26 8月 2020 18:56)
今回も、とても分かりやすく丁寧なレポートでした。
MANABIYAオンラインイベント、参加させて頂いてましたので、
石丸さんとKENさんとのやり取りや想い、その時感じたことや考えたこと色々思い出しました。
提携アカデミーのピタリス君とコリンズ君の声、SOLTILOのコーチと再会できる日を心待ちにしているのですね。
再会、実現できる日を願っています。
二村さんのここだけの話、オンラインイベントで協力隊時代のお話、何度か聴かせて頂いていました。改めて、、SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOURの原点であり、その強い想いを継続されていること素晴らしいなと思いました!